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Channel: 心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく・・
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煙草18

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「煙草17 (オークション15)」の投稿で時計ブランド「Cuervo y Sobrinos」のヒュミドールとして使用出来る飾り箱を入手した事を述べた。

今回はヒュミドールのセットアップについて述べようと思う。
とは言え私自体それ程詳しい訳では無いので違っている可能性も有るのだが、その場合は是非教えて頂ければと思う。

取り敢えず準備するモノは「精製水」と食塩。精製水は一応第3類医薬品の扱いとなっており薬局等で販売している。(蒸留水でも構わない。)
水道水では、塩素等の不純物が加わっている為、その成分(臭い)が葉巻に付着し、葉巻本来の味(馨り)を損なう。その為不純物が混ざっていない精製水を使用する。細かい事だが、こういった些細な事にも拘る事が葉巻を嗜む上で(至福の時間を過ごす為に)必要なのだと思う。

まず、ヒュミドール内を精製水で湿らせた布等で丁寧に拭く。
ヒュミドール内の汚れを取り除くと同時に、ヒュミドールの木材(スパニッシュシダー)を湿らせる事が目的である。スパニッシュシダーに湿気を与えておく事で、加湿する際の湿度が安定する。ヒュミドールに加湿器からの湿気を吸われずちゃんと葉巻自体を加湿出来る、と言う訳だ。
時間が有るなら、更にヒュミドールのみを先に加湿した方が良いらしい。(私はしなかったが。)

続いて、湿度計の確認を行う。Cuervo y Sobrinos付属の湿度計はアナログタイプである。
実はアナログタイプは非常に狂いが生じ易い。正確な管理を行うならデジタルタイプが良いだろう。
とは言え、折角のCuervo y Sobrinos純正湿度計なので取り敢えず調整してみる。
調整には「飽和塩法」と言う方法を使用するのが一番良いらしい。飽和塩法とは、食塩(塩化ナトリウム:NaCl)を限界まで水に溶かした状態(飽和食塩水)を密閉した容器に入れるとその容器内の湿度は75%となる法則に基づく調整方法である。
器に食塩を入れ、精製水を加え溶かす。飽和状態が出来るとその器と湿度計を同じ「Ziploc®」等の保存袋で密閉し数時間置く。湿度計が75%を指していれば良し、そうでなければ75%に合わせる。
これで調整完了である。

最後に加湿器を精製水に浸し数分後、余分な水を拭き取ってヒュミドールに取り付ければセットアップの完了である。
これで数時間経過しても湿度計が70%前後を示していれば使用可能となる。

勿論定期的(一週間に一度位)に蓋を開け湿度の確認をすると伴に、空気の入れ替えを行い、また1ヶ月に一度は加湿器に精製水を補充する事も忘れてはならない。

こうして手間隙掛けた葉巻だからこそ大人の嗜みとしてその一服が特別なモノとなるのだと思う。(とは言え、湿度温度管理は本当に難しいのだが‥)

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