前回の「BABY IN CAR」の投稿に引き続き、今回は「マタニティマーク」について。
その前に私は地方である富山在住である。正直な所BABY IN CARを付けた自動車は頻繁に見るのだが、マタニティマークは全く見ない。
その為、マタニティマークに対してはこれまでこのブログで取り上げた様な標識と違い、実際の生活に直接係った事が無いモノの為、私の勝手な偏見や思い込みが多くなる可能性が大きい事を御了承頂きたい。
まずマタニティマークとは、平成18年に厚生労働省が発表した、妊産婦が「周囲への配慮を促す」目印として身に付けるマークである。更にポスター等を掲示し、妊産婦に優しい環境作りを推進する為のシンボルである。
実際に、妊娠初期の妊婦は、御腹も大きくなっている訳では無く、特に外見からは見分けが付かない。
悪阻に苦しんでいたり、煙草の煙が気になる時期ではないかと思う。マタニティマーク表示の女性を見掛けたら、衝突しない様にしたり、食事中で在れば、喫煙は控える等のちょっとした心配りを行うと良いだろう。
また週が進むと胎児も成長し御腹も大きくなり移動もかなり大変そうだ。(尤も、この場合はマタニティマークが無くとも判断出来そうだが。)公共交通機関なら優先して席に付いて貰うとこちらも安心だ。
ここで問題なのが妊産婦を騙る不届き者も存在すると言う事であろう。(富山ではマタニティマーク自体を見ないが。)
肥満体の方がマタニティマークを付けておけば労せずしてシートに座れると言う悪い考えが存在するのも事実。そこは良心に訴えたいが、現実は甘く無い。こう言う事も有り、また、妊娠している事を理由に態度が大柄な方が存在する事や、なかなか妊娠出来ない方の嫉妬等から、付けていてもあまり良い顔をされなかったり、寧ろ付けていて後悔したと言う話も聴く。
個人的には、騙りで無ければマタニティマークを表示する事は別に構わないと思う。
マタニティマークには「座席は譲りあっておかけ下さい」や「禁煙にご協力下さい」と言う一文が添えられているモノも厚生労働省は製作している。横柄な妊産婦の存在について述べたが、「妊娠中でイライラしています」とか「気が立っています」も有れば、別の意味で周りも気を使うかもしれない。(実際に悪阻等でストレスが溜まっている方も多いと思うし、何より妊娠中の動物は子を守る為に攻撃的になるのが本能では無いだろうか。)
唯、配慮を一方的に求めるものでも無いので、そこは妊産婦の方にも御理解頂きたいと思う。
尚、マタニティマークは、母体に緊急の疾病や事故が発生した場合に胎児が居る事を伝える為のモノと言う例のBABY IN CARの事故の様な存在理由が巷には存在している様だが、厚生労働省ではその様な事は一切謳っていない。
さて、何度も言うが、富山ではマタニティマークを見ない。その理由のひとつが自動車社会だからではないかと思う。公共交通機関を多く利用せねばならない都会で在れば、当然目にする機会も多くなる筈だ。
そんな中、偶々自動車の後ろにBABY IN CARの様にマタニティマークが付けられていたのを目撃した。
これはBABY IN CARでは無いが何のアピールなのだろうか?
BABY IN CAR同様、本人が安全運転する(最善は運転しない)事が最も効果的な筈である。
調べてみると行政で配布している所も有る様だ。私には厚生労働省が掲げるマタニティマークの在り方と乖離している様に感じるのだが‥
自動車越しで妊産婦に対して何の配慮を求めているのか理解出来ない。それこそ自分にでもマタニティマークを表示していた方が、交通事故が起こった場合でも救助(救急)隊員が気付き易いだろう。
とある自治体ではマタニティマークを張った自動車は「国際シンボルマーク」(「身体障害者標識」の投稿参照)表示の俗に言う優先駐車場に駐車出来ると言う話をされていたらしい。これもどうも納得が出来ない。
私は基本的に運転者が障害者で無い限り、この駐車場はあくまで乗り降りする為だけに利用すべき場所だと思う。(運転者が障害者の場合且つ乗り降りに広いスペースが必要な場合は駐車しても良い。この場合は身体障害者標識が必須と言える。同乗者が障害者の場合は、下車する際に利用し、その後一般駐車場に駐車、乗車時にまた利用する冪である。そうしないと他の障害者が利用出来ない場合が有る。)
妊産婦についても乗下車に利用するなら私は問題無いと思うが、駐車は如何なものだろうか?(自治体が認めているのが問題だ。)
大した纏めでもないがマタニティマークについては国が推進しているのも踏まえ別に良いと思うが、自動車の表示は無意味、そして優先駐車場の利用についても疑問である。
まあ、取り合えず妊産婦の事を我々(特に男性)はもっと理解すべきなのかもしれない。