最近「彩果の宝石」を食べた。何とも煌びやかな印象の名前のこの菓子は所謂ゼリーである。
真白に金字で彩果の宝石と描かれたシンプルな箱は宛ら宝石箱を思わせる。(画像1)
箱を開けると一粒一粒がまるで宝石の様に見えるのはゼリーの瑞々しい透明感からだろうか。(画像2)
彩果の宝石は、埼玉県の「トミゼンフーヅ」が手掛ける、世界中から厳選した果物の果汁や果肉を用いたフルーツ本来の味を大切にしたゼリーである。
尚、私はゼリーと記載しているがトミゼンフーヅでは「ジェリー」とも記載されており、
「ジェリーはジュエリー(宝石)と 響きを同じくし 宝石の輝きをもつお菓子と 言われております。その昔から ヨーロッパ貴族の間では ジェリーを『宝石のお菓子』として 広く親しみ最高の贈り物として 珍重されております。」と古代ヨーロッパ伝説より引用された一文が添えられている。
この一文が本当の事かどうかは解らないが、確かにゼリーは貴石の輝きに近い美しさを持っていると思う。彩果の宝石もその名に恥じない美しさである。
形はそれぞれの果物を模っており、形を見るだけでどんな味なのかが伝わってくる。
種類は全29種にも及び、その内の15種が今回の箱に収められていた。
いちご・りんご・もも・オレンジ・あんず・グレープフルーツ・ぶどう・マスカット・ラズベリー・パイン・ビクトリア苺・レモン・青うめ・赤うめ(しそ入り)・プルーンと、色合いも併せて非常にカラフルだ。
私は強い歯応えの食べ物が好きで、こういったゼリーよりグミキャンディを好んで食べているのだが(「おやつ3・6・10」の投稿参照)、この彩果の宝石はゼリーとしては程好い弾力の歯応えであった。(勿論グミキャンディのゴムの様な食感では無く、普通のゼリーより硬めな感じである。)
味もしっかりしており、表面の砂糖も果物の味の邪魔をしていない。
そして子供の頃、祖母の家で良く食べた、和菓子のゼリー(寒天ゼリー?)を思い出し、懐かしい感傷に浸った。
見た目の高級感と期待を裏切らない味、そして幼少の頃の記憶を感じられる御菓子だった。