新米と古米

富山県は日本有数の米処である。
富山県で作られる品種ではコシヒカリ（BL型）が有名だが、私は「コシヒカリ」より「てんたかく」が好みである。この件については「富山赤７１号」の投稿でも述べた。

てんたかくはコシヒカリより安価で私の口に合う。と言っても、私は正直どの米の味が美味いかはさっぱり解らないのだ。価格で考えるとてんたかくの方が良いと感じるだけである。

さて、調度この時期は新米の季節である。
皆、やはり新米は美味しいと言って食べているのだが、実は私は新米が美味いと思った事が無い。
確かに馨りは良い様な気もするが、食感はべたつくし余り好みでは無い。（この食感の所為でコシヒカリよりてんたかくが好みと言える。）
寧ろ、古米の方が美味しい様な気がしていたのだ。

と言う訳で米について少々調べてみた。
実は、味を比較すると古米の方が新米より甘味等が強くなっているとの事だ。但し、保存方法等が重要らしい。
新米はやはり新米（ルーキー）とも言えるのかもしれない。
古米の方が甘味が強く味が良い。水分も適度に抜けている場合は理想の味となる場合が有る。実際農家では、寝かせた米を自宅様に使っている所も有るらしい。

個人的には古米と言う表現が良く無いと思う。美味しさが感じられない。「熟成米」等の表現に変えればその良さが伝わるのではないだろうか。
と、古米が美味いらしいと述べたが、実際に購入する場合はやはり新米が無難らしい。古米の場合は籾殻が付いたまま、低温で保存しなければならないのだ。（上記で述べた保存方法である。）
精米した米を保存してもやはり臭みが出てきたり水分が抜け過ぎたりと味が落ちるだけとの事。普通に買った米を保存しても美味くなる訳では無いのだ。

富山では至る所に精米機が有るので、籾殻付きの米を購入すると良いのかもしれない。まあ、面倒なので精米された米を買っている私は、味を語る資格が無いのだが。

もしかすると数年後には「熟成米」として古米が新米より高い価格で取引される可能性も有るかもしれない。