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酒10

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「煙草12」の投稿で、消費税の増税前に「Davidoff」の「Primeros」と言う葉巻を駆け込み購入した事を述べた。
これまで試す機会の無かったちょっと高価な嗜好品を価格が上昇する前に購入してみようと思い立った訳である。

その際に「シャンパーニュ」についても言及したが、実際に我が家でもシャンパーニュを購入してみる事にした。
今回選んだシャンパーニュは昔から憧れていた「SALON」。過去にも「パーティ4」、「酒 (オークション4)」の投稿でSALONの名が登場したが、「Dom Pérignon」、「KRUG」等と同様にスパークリングワイン好きには垂涎の品である。

SALONについて簡単に説明すると、1911年にシャンパーニュ愛飲家である「ウジェーヌ・エメ・サロン」氏が自分を満足させる為に作り上げたシャンパーニュメゾンである。(趣味として製作を開始したのは1905年から。)
高品質なシャルドネの産地「コート・ド・ブラン」の中で育てられた1種(mono-cépage)のキュヴェのみで作り上げる「Blanc de Blancs」である。

その拘りから、SALONは高品質なシャルドネが育った年しか生産されず、現在もブランドが創業して以来38回しか販売されていない。

私が購入したのは1999年のモノで調度その数日後に2002年のモノの発売が公式に発表された。(2002年が38年度目であり、購入したSALONに付属していた小冊子には当然ながら当時の最終である37年度目と記載されている。)
尚、余談だがSALONが生産されない年のシャルドネは、「DELAMOTTE」と言うシャンパーニュに使用されているとの事。Dom Pérignonと「MOËT&CHANDON」の関係みたいなものだろうか?DELAMOTTEの最高峰がSALONと言えるのかもしれない。

そんな増税前に購入したSALONの1999年。先日嫁の誕生日に開封した。(未だにPrimerosに火を付ける機会は無いが‥)

画像1が外箱、画像2が箱の側面と封印部の拡大、画像3は開封した状態、画像4は付属の小冊子である。

味等の感想については次回述べる事にして、今回は最後に小冊子による1999年モノの紹介で締め括る。


「シャンパーニュの歴史上、最大の葡萄収穫年となった1999年! 20世紀の中でもたいへん気温の高い1年でした。暖冬、そして気温の高い春を迎えた後に雷雨とあられにみまわれましたが、初夏には天候に恵まれ、、美しい葡萄の花が咲きました。シャルドネの花が咲いたのは6月11日のことです。この天候のおかげで秋には、力強く、深みのある、活き活きとした、複雑な味わいを持つ素晴らしいシャンパーニュが期待できる葡萄が収穫できました。

シャンパーニュ サロン 1999年:さりげなく洗練されたシャンパーニュ

1999年はシャンパーニュにとって37年度目、そして20世紀最後のミレジメです。この年のミレジメの特徴は、シャンパーニュ造りの技を屈指しなくてはならない、個性的で力強い、様々な可能性を秘めた将来性のあるシャンパーニュであることでした。

まるで美しい若者のように様々な魅力が絡み合っているシャンパーニュ。
シャンパーニュ サロン 1999年に潜む様々な魅力の葛藤の正体とはなんでしょうか? テロワールとミレジメの対決でしょうか?
メニル・シュール・オジェのテロワールはその独特の石灰質系ミネラル系の風味と活力を発揮。1999年のミレジメは深みのある程よいまろやかな風味が特徴。この2つの異なる魅力の葛藤がシャンパーニュ サロン 1999年の個性となり、その微妙なバランスの調和が10年間にわたる熟成を経て、美しい思春期の少年が活力あふれる青年へと変貌したかのようにその魅力を開花したのです。ミネラル系の若々しい風味は程よく抑えられ、まろやかな味わいと美しいハーモニーを奏でています。
強い個性、そして逆らいがたい魅惑をそなえたシャンパーニュ。

ローブはさりげなく緑がかったライトイエロー。最初に感じられる香りは鮮明ですが、ほのかです。
口当りはくっきりとしていて、若々しい風味が率直に口腔をとらえ、しっかりとした、鮮明な質感が感じられます。そのクリーミーな発泡に象徴される、さりげなく自然な印象深い洗練された風味はテロワールとミレジメの恵みと言えるでしょう。
口にふくむとブリオッシュ、食パン、ホワイトフラワー、梨やりんご、ビターアーモンドを彷彿する風味が広がり、透明感のある味わいが感じられます。その味わいの余韻は柑橘系フルーツのようなさわやかな風味とともに長く続きます。

シャンパーニュ サロン 1999年が素晴らしい青年のように成長するためには10年間かかりました。これからさらに待つと熟成した大人のシャンパーニュになることが期待できるでしょう。
飲み頃の最適温度はほのかに冷たい13~15℃。
至福のひと時をあなたに約束するシャンパーニュ。」


テロワール:生育環境
ミレジメ:ヴィンテージ・シャンパーニュ
メニル・シュール・オジェ:SALONが在る町
ローブ:ワインの色味

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