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Channel: 心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく・・
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時計66

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「時計64」の投稿で、父親に贈った「SEIKO」の「CREDOR」の機械式腕時計「SIGNO GCBW993」が歩度測定の結果、随分と遅れが顕著になってきた為原因究明を依頼した。

テンプ辺りに異常が発生している可能性も有るらしく、テンプの天真が外れたかもしれないと危惧していた。

そしてメーカー送りとなったGCBW993が先日帰ってきた。(画像1、2。画像1はダイヤル、画像2はシースルーバック。)約1ヶ月の入院だったので、思ったより早く退院したのではないだろうか。2~3ヶ月位は掛かるかと思っていたからこの迅速な対応は好印象だ。(3針デイトと基本的な構造で「Grand Seiko」程精度を追求してない時計だからかこれ位の期間のOHが当たり前なのかもしれないが‥)

さて、結果的にOHとなったのだが、テンプ周辺の異常は発見出来なかった様だ。結局何故タイムグラファーが認識しなかったのかは現在も不明。取敢えず現状は問題が無いとの事である。

前回の歩度測定の結果は、
FULL WIND(42h)振動数28800bph
縦置き 3時下位置  日差-20
平置き 文字盤上位置 日差-21
平置き 文字盤下位置 日差-18
機能点検(竜頭、カレンダー、自動巻き機構、ゼンマイ巻き上げ)異常無し
磁気残留有り→磁気抜き
と芳しく無い状態であったが、今回のOHに依って、
縦置き 3時下位置  日差+2
平置き 文字盤上位置 日差+3
平置き 文字盤下位置 日差+5
まで改善。素晴らしい精度である。勿論タイムグラファーもエラー無く認識したとの事だ。

CREDORからは「クレドール 修理完了ご報告書」も併せて届いた。(画像3)
処置として、ムーブメントの分解、洗浄、組立、注油、各機能の点検・精度調整を行い、パッキンの交換を実施したと記載されており、実際にどの様な事を行ったかも「主な点検項目」の欄から解る様になっている。なかなか判り易い。
尚、この用紙には「透かし(すき入れ)」が有り、「GILCRLST」と言うアルファベットとリサイクルマークが光に透かす事で浮かび上がる。どんな意味なのかさっぱり解らないのだが。

今回の修理(OH)は購入して2年以内の保証期間中なので費用も掛からなかったので、心置きなく父に返す事が出来た。
時計、特に機械式時計は精密かつ繊細な作りなので、家族には贈ったり勧めたりした手前、やはり私が責任を持って定期的に点検を行う様にしたい。

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