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Channel: 心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく・・
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ドライブ4

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先日、ドライブがてら射水市まで行ってきた。
射水市(旧新湊市)には帆船「海王丸」が係留されている「海王丸パーク」が有り、ひとつの観光名所(及びレジャースポット)になっている。その直ぐ東に建造された新湊大橋もなかなかに美しく新たなランドマークとなっている。つまりこの一帯は大規模な観光名所となっているのだ。

その付近の観光市場である「新湊きっときと市場」が今回の目的地であった。

最近富山では何の前兆かは解らないが、これまで殆ど見る事の無かった深海の生物が多く水揚げされている。
竜宮の使い(リュウグウノツカイ)、雪振袖魚(ユキフリソデウオ)、弁天魚(ベンテンウオ)‥そして大王烏賊(ダイオウイカ)。
元々幻魚(ゲンゲ)、蛍烏賊(ホタルイカ)、白海老(シロエビ)等の富山湾の有名な海の幸は水深200m以上の深海で獲れるモノも多い。

中でも未だ全国ニュースでも話題になるのが大王烏賊。何故か富山では生きたままの姿で目撃される事も増えてきたのだ。
大王烏賊は、世界最大級の無脊椎動物と言われる巨大な烏賊で、その巨体から深海でしか生存する事が出来ず、これまでは死体が流れ着く位であった為、生態も不明な点が多い。
クラーケンと呼ばれる船を沈めるモンスターもこの大王烏賊がモデル(のひとつ)と言われている。実際ゲーム「DRAGON QUEST そして伝説へ…」でも海のモンスターに「だいおうイカ」が登場し、更に闇の世界であるアレフガルドの海ではその上位である「クラーゴン」が登場する。
特にクラーゴンは3回攻撃と言うに固有能力を持っており非常に苦しめられた。(尚、クラーゴンを倒すと稀に落とす宝箱から3回攻撃出来る様になる「ひえんのつるぎ」を入手出来ると聞き、相当戦った記憶が有る。結局都市伝説で嘘ネタだったのだが‥皆の処ではこの様な話は無かっただろうか?)

そんなゲームにまで使われる様な生けるモンスター大王烏賊は、富山では今年に入って既に7杯(体?匹?)も目撃されている。(正直、異常な事だと思える。)

先にも述べたが、基本的に大王烏賊は深海でしか生きられれない為、流石に私も生きている姿を見た事を実際に見る事は難しい。見れるのは漁師位なのかもしれない。私達は水族館や博物館等で標本を見る他無いだろう。
しかし、今回訪れた新湊きっときと市場には、なんと世界でここにしかない大王烏賊の「スルメ」を唯一見る事が出来る(出来た)のだ。(画像1)

昨年11月27日に白海老漁の網に生きた状態で掛かった大王烏賊が新湊漁港で水揚げされる。全長は約3mで触腕を含めると約6.3m、重量約130kgにも及ぶ。
その後、水産加工会社「浜常食品工業」が「新鮮な烏賊なら干物(スルメ)にも出来るのでは?」と考え加工。10kg程の内臓を取り除き乾燥させて約10日間で完成。重さは約6.5kgとなったらしい。そして1月末まで新湊きっときと市場での展示が決定した。

こうして展示された大王烏賊のスルメは大きな話題を呼んでおり、新湊きっときと市場は非常に繁盛していた。
世界一大きなスルメとしてギネス申請をしたらしいが、残念ながら切れており申請は通らなかった模様。再度チャレンジするとかしないとか‥?
それでも、通常のスルメの100枚分とされるその存在感は凄い。下には「真烏賊」と「蛍烏賊」のスルメも比較として展示されている。(画像2、3。画像2は真烏賊と蛍烏賊のスルメの拡大、画像3は大王烏賊との比較。)

それにしても、こんな馬鹿らしいチャレンジは個人的にも大好きだ。様々な意味で富山が世界に発信する新たな研究?(ネタ?)がまたひとつ追加されたと言えるだろう。今後は試食会も開かれるらしいが美味いのだろうか?(尚、普通に食べる場合はアンモニアを含んでおり不味いらしい。)

これからも深海の神秘のひとつとして大王烏賊は、多くの人々を惹き付けるだろう。折角なので新たな富山の名物として活躍してくれればと思う。
次回、新湊きっときと市場について述べたい。

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