灰皿、シガーカッター、そしてガスライターとシガーグッズを少しずつ揃えている事はこれまでの「煙草」の投稿で述べた。
そんな私もいよいよヒュミドールが欲しくなってきた。
ヒュミドールとは「煙草8」の投稿でも述べたが、葉巻をベストコンディションに保ちつつ保管する為のケースであり、葉巻に適した湿度や温度で管理出来る。
プレミアムシガー(一応ドライシガーも)は、乾燥すると辛味が増すと言われている。適度な湿度の方がシガー自体が柔らかく、マイルドに味わえる。(葉巻はクールスモーキングが基本でその為にも湿度は重要と言えるだろう。)
今の内にヒュミドールを持っていた方が美味しい紫煙を堪能出来るのではないかと考えた。
しかし、良いヒュミドールは、素材も素晴らしくまた作りも工芸品と呼べる様な美しいモノが多い。
当然ながら価格も非常に高くなる。
出来れば見た目も良く、湿度計や加湿器が付属しており、それでいて私らしいモノが良い。
と言う訳で、目を付けたのが「Cuervo y Sobrinos」。そう、時計ブランドである。
Cuervo y Sobrinosはプレミアムシガーで世界的に有名なキューバで創業した宝飾時計商の名を冠した時計ブランドである。嘗てこのCuervo y Sobrinosでは世界に名立たるブランドの時計や宝飾品を取り扱ってきた。
だがキューバ革命の際に休止に追い込まれ40年余りの歳月が流れた。
そして2002年にキューバのスピリットを再現したスイスの時計ブランドとして復活。今に至る。
ムーブメントには魅力を感じないが、質感や醸し出す雰囲気は独特で好感が持てる。キューバを感じられるエッセンスが鏤められていると言えるのかもしれない。
そしてそのエッセンスは時計本体だけでなく時計を収納する箱にも与えられている。何とCuervo y Sobrinosの飾り箱は、全てヒュミドールとして使用出来る様になっているのだ。(画像1)正直、これだけで欲しいと思ってしまう時計であった。
その為、Cuervo y Sobrinosの時計購入も視野に入れてはいたのだが、いくら外装が魅力的でも私の場合ムーブメントが気に入らないとなかなか購入に踏み切れないのでずっと迷っていた。そんな中、何と運良くオークションに箱のみが出品されているのを発見、無事落札する事に成功した。(画像2、3。画像2は外箱、画像3は飾り箱本体、画像4は飾り箱の蓋を開け正面から見た状態。)
つまり時計の飾り箱で在り(画像5)ヒュミドールでも在る(画像6)と言う私らしいモノを手に入れた訳である。箱のみの出品、つまり中古だが箱自体は殆ど瑕も無く綺麗な状態だ。中には湿度計と2つの加湿器を蓋にセット出来る様になっており、収納部には仕切り板が1枚備えられている。
上蓋の縁には気密性を高める為に張り出した板が取り付けて有るのは通常の時計ブランドの飾り箱には無い仕様だ。蓋を開閉する際の手応えもなかなか良い。
中の素材はスパニッシュシダーを使用、また内部は余計な香りが葉巻に付かない様に接着剤は使わずに作られている。
湿気に依る錆びを防止する為、金属部分は全て金鍍金仕上げである。外装は詳しく無いのだがマホガニーだろうか?
縦25cm×横33cm×高さ18.5cmと私が持つ葉巻を収納するには十分な大きさだ。(画像7、私の持っている葉巻等を全て収納した状態。)
これで葉巻を嗜む上で必要なアイテムは殆ど揃った筈だ。今後は更に葉巻を楽しめると思う。