「本15」の投稿では「HORLOGER DEPUIS 1775(日本語訳版「ブレゲ 天才時計師の生涯と遺産」)」と言うハードカバーを持っいる事を、そして「本17 (時計67)」の投稿では「LE QUAI DE L'HORLOGE」と言う「Breguet」のブランドマガジンが届いた事を述べた。
今回もBreguetに関する本の紹介である。
私は何冊か洋書のハードカバーも所有しているのだが、そのひとつが故「ジョージ・ダニエルズ」氏が記した「THE ART OF BREGUET」である。(画像1)
ダニエルズ氏は(特に有名な)3つの著書を遺しており、それらはジョージ・ダニエルズ3部作とも言われている。私はその内の2冊を所有しているのだが、残りもう一冊についてはまた次の機会に述べようと思う。
さて、当ブログでは度々名前の登場するダニエルズ氏だが、私にとっては現在の「アブラアン・ルイ・ブレゲ」(画像2)とも思える憧れの人物である。
現代に於いて一応「ブレゲの再来」等と呼ばれている人物は他にも数名存在するが、私がもっとも尊敬し、またブレゲ氏に近い印象を抱いている時計師はダニエルズ氏だけである。
英語が読めない私が敢えて洋書なんかに手を出しているのもその尊敬の念が有ってこそと言えるだろう。
ブレゲ氏が時計の歴史を2世紀早めたなら、ダニエルズ氏は時計師の技を後継する事を成功させたと言えるのではないだろうか?
中でもBregeutの研究の第一人者として知られ、THE ART OF BREGUETはその研究成果のひとつと言えるだろう。Breguetの発明した機構やアイデア、そして芸術的な作品を研究し纏めた本である。Breguetが如何に偉大であったかを再確認出来る名著だ。
トゥールビヨン脱進機だけでなくナチュラル脱進機やデテント脱進機、クロノメーター脱進機、ロビン脱進機等、現代では殆ど見る事の無い脱進機についての言及(画像3)や各時計の詳細な情報(画像4)等、写真(画像5)や製図等を含めて見る事が出来る。(改めて英語が読めたらと思う‥)
正直、内容が分からないのは残念だが、Breguet好き、ジョージ・ダニエルズ好きなら必須だと言う感じで購入した本だが、私の所有する大切な一冊である。(読む為に買うと言うよりコレクター的な蒐集品と言えるのかもしれない。)HORLOGER DEPUIS 1775も同様だが、こちらは日本語に訳されているので読み易い。
それにしても、こう言う本を眺めていると、現行の時計だけでなくアンティークウォッチにも手を出したくなってくるのが少々問題だ‥