購入した「MAZDA」の「ROADSTER」(以降ND)について。
今回は旧愛車である「TOYOTA」の「MR-S」との比較。新旧オープン2シーターでの比較とも言える。
まずはボディカラーだが所有していたMR-Sは白:スーパーホワイト兇任△辰拭オープンカーは淡いカラーの方が涼しげでまた幌との対比も美しいと思う。NDはMAZDAの売りが赤:ソウルレッドプレミアムメタリックである。実際、この色のNDはボディの抑揚が際立ち非常に目を惹く。しかしNDは勿論、他のMAZDAの車種を含め、最近はこのソウルレッドプレミアムメタリックを選ばれる方が多い。その為、少々MAZDAの赤は見飽きてきていたのだ。かと言ってまた白を選ぶとMR-Sから変わったと言う感じがあまりしない様な気もする。その為雰囲気重視で全体的に統一感と引き締まった印象の黒:ジェットブラックマイカを選択した。(画像1、2。画像1はフロントビュー、画像2はリアビュー。)白に対して対極を選んだ訳である。
さて、細部の違いである。
ROADSTERの伝統でも有るが、サイドウィンドウの三角窓がNDには有る。MR-Sには無かった。
またROADSTERは初代からトランクルームを備えている点もオープンカーとしては素晴らしい。MR-Sはキャビン(座席の後ろ)にエンジンが有るので当然トランクルームは無く、ボンネットにスペアタイヤを収納しており、そこに僅かな荷物を入れる事が出来た。この点はNDに圧倒的な軍配。但し、キャビン内に到ってはMR-Sに軍配が上る。シートの後ろやグローブボックス等の収納スペースが確保されていたが、NDは殆ど無いに等しい。自動車検査証兼説明書を入れるスペース位である。(私はそのスペース確保の為、説明書をトランクルームに叩き込んだ。)尚、NDにスペアタイヤは無くタイヤパンク応急修理キットが変わりに積載されている。タイヤのバーストの際にも対応出来るのでこの点はMR-Sに軍配、と言いたいが最近はスペアタイヤが積載されている車種が減っており殆どがパンク修理キットに為っている様だ。これは時代の流れで仕方が無いだろう。
運転席はどちらもタイトでかなり着座点が低い。MR-Sの方が更に微妙に低く感じる。
ダッシュボード周りは特にNDは高級感が有ると言う訳では無いが思ったよりは無難な仕上がりである。MR-Sは本当にプラスチックな感じが満載で安っぽいと言うかラフに使える感じだった。個人的にはMR-Sの玩具と言うか道具感満載のインテリアが好きだ。NDは高級感は無いが上品な印象である。上位グレードのS Leather Packageやオプションの「ALCANTARA®」を使用した内装であればもっと高級感も有ったのかもしれない。
MR-Sでは社外ナビゲーション及びスピーカー(ツィーター)とプリメインアンプリファイアを取り付けていたが、NDは純正のナビゲーションとオプションである「BOSE®」のサウンドシステムを組み込んだ。車内にゴチャゴチャと色んなモノをセッティングするスペースが勿体無い。音はまあオープンカーではましな方だろうか。一応MAZDAの話では、幌の開閉に併せてサウンドセッティングを変えているらしい。(確かに、幌を動かすと一度音が途切れる。)
MR-Sは「MR2」からの流れなのか角ばったデザインが特徴であった。直線的なデザインと表現すれば良いだろうか。対してNDはかなりグラマラスな流線型である。歴代のボディ形状では2代目のNBが最も近いか。
リアの造型等は日本車には無い様な妖艶な雰囲気を持っている。フロントも現MAZDAを象徴する様なMAZDAらしいデザインである。これまでのROADSTERと比較すると少々厳つい感も受けるが、見る角度で表情が変わり、なかなか良い。また、ボディはワイド且つショートと小さいながらも迫力が有る。何しろ1500ccで3ナンバーである。MR-Sは1800ccの5ナンバーであった。MR-Sより全長全幅共に大きい。
駆動方式に拘る程では無いが、MR-Sはその名の通りMR:(リア)ミッドシップエンジン・リアドライブであった。NDは名目上はFR:フロントエンジン・リアドライブである。しかし前後の重量配分が50:50と為る設計且つ前車軸から内側にエンジンが搭載されているのでフロントミッドシップエンジン・リアドライブが正しいか。
先にも出てきたが排気量は、1800ccのMR-SよりNDは下回っており1500cc。馬力もMR-Sが140psに対してNDは131ps。MR-Sより物足りないと見るかどうかだが、まあ飛ばす訳では無い私には十分かと思う。その分トランスミッションは前期型のMR-Sは5MTだったが、(後期型は6MTだった)NDは6MTである。小気味良いクロスレシオのギアチェンジが楽しいのだ。
車重は軽ければ軽い程良い。NDはかなり軽量化に努力した自動車である。尚、MR-Sの方が軽い。(私が乗っていたのは軽い前期型である。)しかし、当時と現在の衝突安全基準等が違う為、NDの軽量化は本当に企業努力の賜物と言えるだろう。
燃料は、MR-Sがレギュラーガソリンだったのに対しNDは高オクタン価ガソリン(ハイオク)となる。
家計には優しく無いが、それでもガソリンが高騰していた頃のレギュラーガソリンより全然安いので余り気にならない。(レギュラーガソリンなら更に安いが。)NDは燃料消費性能も随分と向上したらしいので
燃料代で苦労すると言う事は無い、と思う。
その他、快適装備や安全装備等もMR-Sには無いモノ(付けなかったモノ)がS Special Packageには沢山標準で付いている。尤もこれらは利便性がメインで無くとも困らないモノが殆どである。唯、一度その利便性を感じてしまうと無い状態には戻れなくなるのだが‥
因みに嫁の愛車である「DAIHATSU」の「MOVE CUSTOM」にはオート格納式ドアミラーが付いているのだが、MR-SもNDも電動格納さえ出来ない。軽自動車の方が色々と便利な装備が多いのかもしれない。(軽量化の為に省いただけかもしれないが。)
次回は、ND最大の特徴とも言える幌について述べようと思う。