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Channel: 心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく・・
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自動車14

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購入して約2ヶ月経過した「MAZDA」の「ROADSTER」(以降ND)。

初めて「TOYOTA」の「MR-S」を購入した時の様な高揚感は無かったが、乗れば乗る程、バランスの良さを感じさせてくれる、鯣?の様な車である。

今回は、NDの最大の魅力とも言える幌について。
私は元々RHT:リトラクタブルハードトップ、所謂バリオルーフを備えた自動車を検討していた。
RHTは金属製(等のハードトップ)のルーフ(屋根)を、電動で 折りたたんでトランク等に格納するオープン機構である。ソフトトップに比べ雪等にも強く、電動で開閉出来るのが大きな魅力である。
ソフトトップの様に刃物で切られる恐れも無い。オープンにする(ルーフを格納する)時の派手で格好良い動きも高級感が有って良い。

便利なのだが、いくつかの欠点も有る。
当然だがソフトトップに比べると、重くなる。また電動なので故障も有る。開閉も結構時間が掛かり、早いモノでも10秒程度要する。
結果的にオープンに飽きるとRHTを動かさなくなる事が多く為りそうである。こうなるとオープンカーと言うよりはクーペである。尤も、RHTはクーペ+カブリオレであり、好きなスタイルを切り替えて使うと言うのが本来の在り方だと思っている。対してソフトトップはオープンスタイルが通常で在り、クローズドスタイルは緊急用や仕方の無い場合に使用するモノと言う印象が強い。
その為にも、開け易い幌がオープンカーには必須と言えるのだ。

無論ソフトトップにも電動は有るのだが、RHT程では無いにしろやはり重くなるのと、どうしても開閉に時間を要するのは間違い無い。4シーターで無く2シーターでソフトトップを選ぶなら手動がベストだと思う。
MR-Sも当時は良く出来た幌だと思っていたが、NDの幌は本当に素晴らしい。この幌が購入の決め手の一つになったと言っても過言では無い。

MR-Sの時の幌の開閉の仕方は、まずサイドウィンドウを下げる。(幌の開閉とウィンドウの先端が干渉する為。)
続いてフロントピラーにロックされている幌を外す為にトップロックレバーを解除する。幌を持ち上げ後方に折り畳む。ロックされるまで畳み切り開閉完了となる。

基本の操作や開閉の仕組みに関してはMR-SとNDは全く変わらない。幌の畳み方もZ折り型である。
しかし、細部に渡って操作が容易に行える様に考えられているのだ。

まず先代のNC型ROADSTERから採用されているが中央一箇所のロック。MR-Sは幌を閉じる時左右2箇所で幌を留めていたのだが、NDは中央一箇所で幌を留めている。しかもこのロックを外す為にトップロックレバーを操作すると勝手にサイドウィンドウが(僅かに)下がる。サイドウィンドウを下げる操作が必要無くなった。また幌の材質が布の為かなり柔らかく、軽い力で後方に畳む事が出来る。そのままロックするまで畳めるので座ったままスムーズに屋根を開く事が出来るのだ。
閉める時も同様でサイドウィンドウは干渉しない所まで勝手に下がるし、後方のロックを解除するとバネの力で幌が手が届き易い所まで持ち上がるのでそのまま片手でフロントピラーまで引き寄せる事が出来るのだ。開閉はどちらも数秒で行える。走行中の突然の雨等でも素早く閉める事が可能だ。(流石に高速道路では風圧の関係と安全上難しいが。)

容易に素早く開閉出来ると言う事はオープン状態にする事にストレスが堪らない。つまりオープンカーには最も重要なポイントと言えるのだ。長年ROADSTERを作り続けているMAZDAはやはりこの点を理解しているのだろう。私はRHTを含め現状で最良の開閉システムだと思っている。
興味が有る方は是非試乗して、幌を操作してみて頂きたいと思う。もし偶に屋根を開ける位で良いと考える方なら、「自動車12」の投稿で述べた「MAZDA MX-5 RF」が正式に日本で販売されるのを待つのも良いだろう。

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