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MUSICMACHINE

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今年初めの「投票19」の投稿では、「REUGE」懐中時計「CHARLES REUGE」を本年の干支で在る午に因んで年賀の画像とした。

今回はそのREUGEのオルゴールのひとつを紹介しようと思う。
勿論、私のブログで取り上げるからには普通のオルゴールでは少々物足りない。(REUGEのオルゴールは通常のモデルでも素晴らしい完成度なのは間違いないが。)

と言う訳で、紹介するのはREUGEの限定モデル。
しかも「MB & F」とのコラボレートモデルである。

MB & Fと言えば、「JWLRYMACHINE」及び「私的購入優先論」の投稿で述べた新鋭のブランドである。ブランドコンセプトとしては「RICHARD MILLE」に近い印象で、創業者の「マキシミリアン・ブッサー」氏がその友人である各々の分野に突出したプロフェッショナル集団に拠っていくつもの唯一無二の時計を発表してきた。自身が時計を手掛けるのでは無く、コネクションを駆使して大勢でひとつの作品を創造すると言う感じである。

JWLRYMACHINEは「BOUCHERON」とコラボレートして大きな話題となったし、「私的購入優先論」の投稿で述べた「Horological Machine 癸粥廖通称「THUNDERBOLT」はその独創的なスタイルが画期的であった。

様々な分野、様々なデザインを統合するブランドとしてはMB & Fは注目に値すると思う。そしてブッサー氏曰く、MB & Fを単なる「腕時計」のブランドではなく、芸術とマイクロ・エンジニアリングをコンセプトにした研究所である。故に今回の様なオルゴールとコラボレートするのも何ら不思議では無いし、寧ろ時計に通ずるモノが有るだろう。(カラクリ的な意味でもスイスのアナクロな工芸産業としても)

MB & Fの創造性とREUGEの技術力。その相乗効果で生み出された作品が「MUSICMACHINE (REUGE by MB & F)」である。(画像1、2。画像1はホワイトモデル、画像2はブラックモデル。)

このMUSICMACHINEの第一印象は、伝統的なオルゴールに見えない。SFに登場する様な戦闘機(スペースシップ)を彷彿とさせるデザインとなっている。
しかし、オルゴールの伝統的な製造法はそのままに最高峰の仕上げを施した逸品である。
72本の櫛歯を持つコームとシリンダーを左右対照に2つ設置されたその姿は近未来的且つ高級感に溢れている。(画像3、シリンダー部分)
左のシリンダーは映画「STAR WARS」シリーズより「May the Force be with you」、「Imperial March」、映画「STAR TREK」より「Theme from STAR TREK」の3曲を、右のシリンダーは「Pink Floyd」の「Another Brick in the Wall」、「Deep Purple」の「Smoke on the Water」、「John Winston Ono Lennon」の「Imagine」 の3曲を奏でる。
この選曲のなかなかである。

後部のプロペラ(画像4、ムーブメント部分)を回す事で、オルゴールのゼンマイを巻ける。つまり、曲が流れる(ゼンマイが解ける)に併せ、プロペラが回ると言う仕組みだ。見た目にも凝っているのが判る。
調速機構のガバナー(羽根車)にしても、MUSICMACHINEはファンレギュレーターとしてデザインに取り込んでしまっているのが素晴らしい。
これは確かにMB & Fらしさに溢れたMACHINEを冠するプロダクトでありり、REUGEだからこそ成し得た作品と言えるだろう。
白と黒それぞれ33個ずつの限定。既に殆ど予約完売状態らしいが、まだ間に合うかもしれない。価格は不明だが12,300CHF程度と思われる。(日本円で150万円程だろうか?)

貴方もMUSICMACHINEで伝統工芸とSFが誘う音色に耳を澄ませてみては如何だろう。過去と未来を繋ぐ夢のマシーンのひとつが感動を与えてくれる事だろう。

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