温泉旅行の続き。
「Heart & Beer 日本海倶楽部」から「百楽荘」へ移動し、遂に到着。山道に百楽荘の看板と大きな門を発見した。
門の前には特に駐車スペース等は無く少々思案したが、この門はそのまま自動車で通過して良い様で、奥には駐車されている自動車が並んでいた。
因みに、門から旅館までは約500mも有るらしく、確かに結構な距離であった。旅館側まで行くと既に中居(女中?)が待機しており、自動車を誘導してくれた。
名前を告げると「百楽茶屋」と言う所だろうか?半個室状態の部屋に案内された。
そちらで冷たいローズヒップティー(画像1)とスライスしたバウムクーヘンを乾燥させてラスクにした菓子「バウムチップス」(画像2)を頂きつつチェックインの手続きをする。
尚、このバウムチップスは奥能登のオリジナル商品の様だ。
窓からは九十九湾が見渡せ、温泉気分を盛り上げてくれる。(画像3)
一頻り建物内を案内を受けつつ、到着したのが、今回宿泊する客室「鶴齢」の「月舟」。
半露天風呂付きと言う事で結構人気が有る部屋の様で、私も予約がなかなか取れずに苦労した。
部屋自体はそれ程広くない王道の和室(画像4、5。画像4は和室、画像5は広縁。)と言う感じだが、デッキバルコニーが設置されていたりとゆっくりするには良い環境だ。
鶴齢は、それぞれの客室が「進化した和」をテーマに趣向を凝らして設計されているとの事。(設計は「松葉啓」氏)
テーブルには温泉では恒例の部屋菓子(画像6)と御茶が準備されていた。しかもそれだけでは無く、冷蔵庫内にはカットされ、十分に冷やされたフルーツも用意されており、流石と言えるサービスであった。(画像7)
因みに冷蔵庫の中の飲み物は普通はチェックアウトの時に飲んだ分を加算して会計するが、こちらは飲み放題(既に料金に含まれている)なので気にしないで自由に飲む事が出来る。
また温泉宿に付き物のパズルも置いて有った。‥が非常に簡単で数分で解けてしまった。パズルは和風の巾着袋に入っており、インテリアとしても一役買っているのだろう。(画像8、9。画像8は解く前、画像9は解いた後。)
洗面所も凝った作りだが、まあホテルに比べると少々物足りないのは仕方が無い。しかし、アメニティグッズは据え置きの「POLA」の「Aroma Ess.」以外に「L'OCCITANE」のトラベルサイズボトルも準備されているのが良かった。(画像10、多分鶴齢用のサービスであろう。)
尚トイレは勿論洋式の洗浄便座である。(重要だ。)
さて、この月舟の売りでも有る、気になる半露天風呂だが‥
正直な感想は、まあ普通の風呂であった。御湯が天然温泉と言うだけである。一応窓を全開にすれば、良い景色の中温泉に浸かる事は出来るが‥露天風呂と言う言葉の印象とは違った。やはりせめて周りに邪魔なモノが無い方が開放感が有ると思う。(画像11、12。画像11は湯船、画像12は洗い場。)
部屋で寛ぎ、予約していた「貸切露天風呂」の時間となったので、温泉へと向かう。
温泉に向かう途中に並べてある浴衣を見る。(画像13、自由に選べる浴衣の一部。)百楽荘では浴衣を自由に選ぶ事が出来ると言うの女性に嬉しいサービスが有るのだ。浴衣の柄だけでなく帯等も自由に組み合わせる事が出来るので、嫁も自分の好みをチョイスした様だ。少数ながら男性も選ぶ事が出来るが、私は部屋の浴衣で満足だった。
貸切露天風呂に到着。百楽荘には2つの貸切露天風呂が有る様だが、今回は「漁火」と言う風呂になった。時間は50分だが、取り敢えず温泉を愉しむ分には十分な時間であろう。
温泉は長方形でシンプルな感じだが、部屋付きの露天風呂のイメージに相応しい。(画像14、15。左右それぞれから。)月舟の半露天風呂がこんな感じだったなら一日中温泉に浸かっているのだが‥
御湯は透明で肌触りも悪く無い。粘度は殆ど感じずさらりとした様な印象だが、肌に刺さる様な感じも無く万人受けしそうだ。
見晴らしも流石で眼下を見下ろすと船に乗っている人が見える。雨と天気を繰り返していた道のりだったが、この頃にはスッキリと晴れており、景色も上々。その分暑いからか温泉も少し熱く感じた。
漁火の脱衣所にはジューサーと冷やしてあるオレンジが置いてあり、自分で出来立てのフレッシュジュースを作る事が出来る。(画像16)汗ばむ身体に少し酸味の有るオレンジジュースはなかなか美味しい。
そうこうしている内に時間となったので月舟に戻る事にする。嫁は浴衣の着付けがなかなか思った通りの出来栄えにならない様で暫く格闘していたが途中で諦めた様だ。着こなし等が全然解らない私には、十分上手く着ていると思えた。(画像17、18。適当に撮ってみた写真。画像17は側面、画像18は背面。)
その後デッキバルコニーに出て一服。外は暑いかと思ったが、風が気持ち良く、思った以上にクールダウン出来た。
次回へ続く。