「時計63」の投稿で、我が家の時計は定期的に歩度を測定しており、実家の時計も歩度測定をしたいと述べた。
尚、実家の時計は「時計43」の投稿で一度測定し、その結果を述べているが、それから約1年が経過しており、検査をするには良いタイミングである。
結果は以下の通りである。尚、実家の時計は5姿勢でなく3姿勢で測定している。
「SEIKO」「CREDOR」「SIGNO GCBW993」 FULL WIND(42h)振動数28800bph
縦置き 3時下位置 日差-20
平置き 文字盤上位置 日差-21
平置き 文字盤下位置 日差-18
機能点検(竜頭、カレンダー、自動巻き機構、ゼンマイ巻き上げ)異常無し
磁気残留有り→磁気抜き
「NOMOS」「SERIES 33」「TANGENTE」 FULL WIND(42h)振動数21600bph
縦置き 3時下位置 日差-4
平置き 文字盤上位置 日差-6
平置き 文字盤下位置 日差-4
機能点検(竜頭、ゼンマイ巻き上げ)異常無し
磁気残留無し
「Breguet」「CLASSIQUE 5907」 FULL WIND(95h)振動数21600bph
縦置き 3時下位置 日差+9
平置き 文字盤上位置 日差-2
平置き 文字盤下位置 日差-13
機能点検(竜頭、ゼンマイ巻き上げ)異常無し
磁気残留有り→磁気抜き
と言う結果であった。
父の腕時計であるGCBW993(画像中央)は、元々遅れ気味が気になっていた時計だが、今回の結果はその遅れが著明に現れている。
また、タイムグラファーがテンプの振動を計測出来ない事が有ったらしく、衝撃か何かの影響にテンプ周辺に異常が発生している可能性が有るとの事。
シースルーバックからムーブメントを見ても肉眼では全然解らないが、まだ保証期間中なのでメーカー送りを依頼する事にした。まあ、不具合が有ったが、それだけ父はGCBW993を愛用してくれていると言う事だろう。
母の腕時計であるTANGENTE(画像上)は、前回の測定時より精度が落ちているとは言え、素晴らしい結果である。
尤も、母はTANGENTEを普段殆ど使用していないと思う。磁気帯びもしていないのはその為だろう。(それ故、レザーストラップにもダメージが殆ど無い。)
使わなければ、(オイルの劣化を除けば)時計に対するダメージは皆無である。腕時計は身に付けてこそ意味が有るので、個人的にはもっと使用して欲しいと思うのだが。
弟の腕時計であるCLASSIQUE 5907(画像下)は、1年前より格段に精度が落ちている事が判る。
何しろ3姿勢それぞれ進み気味かつ姿勢差が最大で6秒だったのが、今回は+9~-13とプラスとマイナスに大きく偏っており、尚且つ最大22秒の姿勢差である。
そろそろOHの時期が近づいているのだろう。弟に連絡するが、考えてみるとの返事を受け、預けずにそのまま持ち帰る事となった。
取り敢えず今回の歩度測定で、GCBW993の異常とCLASSIQUE 5907のOHが近い事が明らかとなった。やはり定期点検は大切だ。
尚、時期で言えば我が家の「PIERRE KUNZ」の「CUPIDON」もそろそろOHのタイミングなのだが、この時計も使用する機会が他の時計より少ないのと、精度も非常に優秀なのでどうするか悩んでいる。