私はそれ程TVを見ない。正確にはTVの電源が付いており映っている状態になっていれば、それを見るのだが、自分からTVの電源を付けてTV番組を視聴する事は少ない。
つまり見たい番組が少ないのだ。尤も、見てみたら面白いと思う番組は普通に有るのだが、自分から見ようとする事が余り無い。強いて言えばアニメ位だろうか?
TV番組の中でも更に見る機会が少ないのがドラマである。正直アニメの方が表現出来る事が多いと思うし、毎週続けて視聴するのも面倒と思ってしまう。
しかし現在面白いドラマが放映されているのだ。興味本位で見てみたら私好みの内容だったので、そのドラマについて少々述べたいと思う。
「俺のダンディズム」(画像1)。テレビ東京系列の「ソコアゲ★ナイト」水曜枠で放送されている深夜ドラマである。(因みに嫁は「めしばな刑事タチバナ」を気に入っていた。)
内容は「滝藤賢一」氏演じる主人公「段田一郎」が、冒頭で課長に昇任。これまで仕事一辺倒で身嗜みに気を使う事も無かったのだが、「石橋杏奈」女史演じる憧れの女子社員「宮本南」が「ダンディな男性」を好んでいると聞き、課長と言う立場も有りダンディな嗜好品を取り扱う「マダムM」の店で様々なアイテムの知識を得、ダンディな男性(上司)に成るべく奮闘する物語である。
第一話は「腕時計」。やはり男の嗜みと言えば腕時計であろう。
時計好きの私には少々首を傾げる様な説明も有ったが、腕時計の歴史とオススメの商品等が語られ、その中から段田は「ROLEX」の「EXPLORER(214270)」(画像2)を購入。翌日宮本に素敵だと褒められるという、有る意味王道のストーリーである。またドラマ内で段田がダンディになっていく自身の様子をブログにしているのだが、このブログが実在する。URLはhttp://ameblo.jp/oreno-dandyism/である。
尚、「森口瑤子」演じるマダムM店主「美幸」オススメの3本の内の一本が私の所有する「PATEK PHILIPPE」の「Nautilus 5712/1A」であった。出来ればこの時計を選んで欲しかったが段田には「論外」とされてしまった。良い時計なのだが‥
また、消費税増税並びに価格改定で私の購入時より結構販売価格が上昇していた事が判明した。
続いて第二話は「万年筆」。腕時計の次が万年筆とは、私の嗜好に合せた様な内容だ。
こちらも万年筆の歴史に合わせ様々な万年筆を紹介。「MONTBLANC」や「AURORA」と言った私が所有するブランドの万年筆もオススメとして登場。結局段田は「Pelikan」の「SOUVERÄN M400」緑縞軸(画像2)を購入するが、私もPelikanの「SOUVERÄN」は初めての万年筆に最もオススメ出来ると思っているので良い選択だったかと思う。(王道過ぎて、変なモノ好きな私は所有していないのだが‥)
ところで、宮本はROLEXだけでなくPelikanも知っている様でSOUVERÄN M400を使用してサインする段田をダンディだと褒めるのだが、女性でPelikanを知っているとか‥王道のブランドとは言え正直驚く。
もし私の所有する「Breguet」や「VISCONTI」まで解ったならダンディ好きと言うより、私と同質のモノオタクでしか無いのではないか?(私は唯のモノ好きでダンディを目指している訳では無い。これが段田との大きな違いである。)
尚、美幸のオススメにMONTBLANCの「Meisterstück 149」とPelikan SOUVERÄN M400、AURORAの「OPTIMA 996」と言う比較は少々違和感が有った。確かにMeisterstück 149は傑作だが、比較対象としては「Meisterstück 146」の方が相応しいと思う。
そして本日放映される第三話は「靴」との事である。楽しみだ。(今回も王道の商品を選択するのだとは思うが‥)
さて、私と同じ様に少しずつ色んなモノを揃えていく段田だが、今後金銭面で不安である。
私は20歳台の頃から(時計等はもっと昔から)こういったアイテムに興味が有り、少しずつ揃えているのだが、段田は物語上毎回アイテムを購入していく事になる。正直それでは選択肢が少ないばかりか、唯の見栄を張っているに過ぎなくなり余り良い傾向とは言えない。しかも購入を急いでは破産の危険等も付いて回るだろう。(まあドラマとしては面白いのかもしれないが‥)
少々高額なモノを購入するのに切っ掛けと言うか背中を押して貰う事は必要かもしれないが、急かされて購入するのはダンディズムとは違う筈だ。そういう面も含めてダンディな上司になって貰いたいと思う。
それにしても久し振りに続きが気になる面白いドラマである。めしばな刑事タチバナも同様なのだが、これらのドラマはアニメでは表現出来ず、ドラマであるからこそ楽しめる内容だ。その要は、登場する商品等が現実に存在しているという事に他ならない。
現実の商品をアニメや漫画で取り扱う場合も有るが、リアリティや真の素晴らしさは伝わり難いだろう。ドラマ、つまり実写にしか出来ない良さあり実写の特権と言える。これらはそれを活かしたドラマではないだろうか。
モノの良さ、そしてそれを実際に使用している姿が解るのは非常に参考になる。興味を持たれた方は是非視聴してみてダンディを目指すなり逸品を手に入れる為の切っ掛けにするなりして頂きたい。