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Channel: 心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく・・
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温泉旅行23

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鱈腹食べて腹一杯となった私は、動くのも億劫なので早めに就寝し、早朝から温泉を愉しむ事にした。

「温泉旅行19」の投稿で述べた通り「百楽荘」の温泉には洞窟風呂が有名だが、他に展望風呂が有ってその2つが時間で男女交代制となっており、早朝の男性の浴場は展望風呂となっていた。

展望風呂は九十九湾側が一面ガラス張りになっており、非常に開放感の有る浴場だった。
5時から入浴可能で、6時になる前には展望風呂に到着したのだが、既に何人も入浴していたので写真撮影は行わなかった。

尤も、景観は良いが特別な温泉と言う感じではなく普通の大浴場である。
正直ガラスも湿気で直ぐに曇る為、完全にクリアな景色を楽しめる訳では無いので、やはり露天風呂に比べると物足りない。

さて、この時私は一つ重大なミスを犯していた。何かと言うと腕時計をしたまま大浴場に来てしまったのだ。
皆も知っての通り、脱衣所は窃盗が起こり易い場所である。特にロッカー等を使わず脱衣籠に衣類を入れる場所は危険である。
この日、私が身に付けていた時計は夏用とも言える「PATEK PHILIPPE」の「Nautilus 5712/1A」。盗まれるとショックで寝込みそうだ。また温泉は湯の成分で錆等が発生し易い為、時計を付けたまま温泉に入る事も愚の骨頂。例え錆びなくとも、万が一浸水した場合、普通の水とは比べ物にならない位内部の機械に深刻なダメージを与えてしまう。
使い捨て感覚の時計なら気にせず使うが、一生使いたい時計でこの様な馬鹿な事はしたくない。(とは言え、「時計39」の投稿で述べた様に、スキー等に使用した事が有るのもが問題だが‥)

結局時計は外して入浴し、脱衣所を気にしつつそれ程温泉を堪能せぬまま、湯船から上がり月舟へと引き上げた。相変わらずの馬鹿さ加減だった。

兎も角、温泉で多少なりともすっきりしてきたので、暫くゆっくりとして過ごしつつ朝食を食べに行く。
夕食はあれだけ食べたが、何とか消化出来た様で、朝食は普通に食べれそうで良かった。

朝食は離れに行く事になっている。エレベーターで地下2階に降りると洞窟となった廊下に出る。なんと手彫りで作ってあるらしい!
ひんやりとしていて気持ちが良い。かなり長い廊下となっており、一方は洞窟風呂に続いている。反対側へ進むと釣り等を愉しむ事が出来る釣桟橋等が有り、そこに乙姫荘と言う海辺に浮かぶ食事処が設けて有り、朝食はこちらで頂く事になっている。(画像1、2。画像1はエレベーターを降りて直ぐの洞窟風呂と乙姫荘の案内、画像2は洞窟となっている通路。)

乙姫荘に入り、並べられた朝食の量にまた驚きつつも美味しい御飯に舌鼓を打つ。(画像3)鍋は豆腐を作る為のモノらしく、調度燃料が消える頃に豆腐が完成する。(画像4)出来立ての豆腐はなかなかに美味だ。
また粗汁も良い出汁が出ており美味しかった。やはり烏賊が使われており、九十九湾と烏賊は切っても切れない関係の様だ。因みに御飯は食べ放題だが、1膳で十分であった。
鴎だろうか?沢山集まってきており、こちらの朝食の余りを狙っているのだろうか。何故か均等な間隔で留まっているのが不思議だった。(画像5)又、乙姫荘の屋根の上は傾斜が強く留まり難いみたいで何匹かは滑ってしまい留まるのを諦めていたのが面白かった。

釣桟橋を軽く散策し(画像6)、その後男性の入浴時間となった洞窟風呂に向かう。(画像7)今度はちゃんと部屋で時計を外してきた。
チェックアウトの時間が迫っているからか私一人の貸切状態であった為、洞窟風呂は撮影出来た。(画像8~10、画像8は脱衣所、画像9はパウダールーム、画像10は浴場への入口。)
幻想的で広々とした洞窟風呂だが‥想像していたモノと違う。露天でないからか、また直ぐ隣に洗い場が有るからか、人工的に洞窟風に仕上げた大浴場と言う印象だった。(画像11、12。画像11は洗い場と洞窟風呂、画像12は洞窟風呂を別角度から。)もっと自然な感じが良いのだが。
洞窟風呂は屋外に出る事が出来、外には壷風呂が4つ設置してあり個別に露天風呂として楽しめる。(画像13)私はこっちの方が好きかもしれない。露天は直に自然を感じる事が出来るので、風の流れや匂い等、展望風呂には無いモノが有るのだろう。

また前回述べた様に、こちらには蟹が沢山生息しているのだろう、この壷風呂の直ぐ傍にも蟹がいた。(画像14)茹で上がったりしないのだろうか?

今度こそ時間一杯まで温泉を堪能した。やはり貸切の様な状態だと他人に気を使わなくて良い為、気楽で良い。(混浴で女性と入る時は別だが。)

チェックアウトを済ませ、車に乗り込む。その際には、仲居(女中?)が見送りをしてくれた。土産に受け取った飴には「お気を付けてお帰り下さいませ」と書かれており、最後までサービスに抜かりの無い旅館だと思った。(画像15、16。画像15は飴が入った袋、画像16は中の飴。)

温泉に関しては秘湯や露天風呂を楽しめると言う旅館では無かったのが残念だったが、施設やサービスについては非常に満足出来た。久し振りの温泉旅行を満喫出来たと思う。食べ過ぎなのが問題だが。

最後に、未だ気になっているのは客室でインターネットに接続出来るのかどうかである。HPでは部屋にLANケーブルの用意が有る事になっていたがよく分からず、結局3階に有るインターネットルームを使用する事になった。(仲居に聞けば良かったのだが、直ぐに寝てしまったので聞くのが面倒になってしまった。)個人的には無線LANでも構わないので客室でインターネットが出来れば有難い。

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