最近頂いたりした和菓子について記事にしようと思う。
まずは「かりんとう たちばな」のかりんとう。銀座のでも有名な店舗のひとつで、現在も通信販売等を行っておらず、実際に銀座まで行って購入する必要が有るとか。それでも人気を博しているのが驚きである。(画像1~4。画像1は包装された状態、画像2は包装を解いた外箱、画像3は箱の中のかりんとうが入っている缶、画像4は中身のかりんとう。)
缶も茶筒の様な感じで高級感と和を感じさせてくれる。味も後を引き食べ始めると止まらない。緑茶等とも相性が良さそうで、素朴ながら上品な味わいを楽しめる。歯応えも良好だ。
因みに私はかりんとうの中では芋けんぴが好みである。(地方にも因るが、実家では芋けんぴもかりんとうと呼ばれていた。)
もうひとつが「桜井甘精堂」の「善光寺落雁」である。(画像5~8。画像5は包装された状態、画像6は包装を解いた外箱、画像7は箱を開けた状態、画像8は中身の落雁。)
実は、子供の頃、落雁が好きではなかった。砂糖を固めただけの様な菓子でしかも口の中が乾く。これなら角砂糖や氷砂糖をそのまま食べている方が余程美味いと感じていた。
まあ子供らしい味覚だったのであろう。現在はこういった落雁も乙なモノだと思える様になってきた。(とは言え、現在も味覚は山葵や野菜が苦手な子供のままなのだが‥)
この善光寺落雁は赤えんどう・砂糖・糖蜜のみを使用した極めてシンプルな落雁である。割れる感触と口の中で融ける感触が素直で心地良い。しかしやはり甘いので、沢山は食べられない。少しずつ茶請として食べるには打って付けである。
私は(完全に)欧州被れなのでモノ等は勿論、食べ物も洋菓子が好みなのだが、偶に落ち着いて食べる和菓子と言うのも良いものだと改めて思った。最近は和洋折衷で、和菓子にも洋風なモノが取り入れられており、私の様な者でも和菓子と触れ合う機会が増えてきているが、今回頂いたかりんとうや落雁の様に昔ながらの和菓子もやはり良いモノだと実感した。こういった和菓子にも日本人の心というか禅や茶道等に通ずる安らぎと緊張感が有るのかもしれない。これが侘び寂びなのだろうか?