「鞄と筆記用具15 (限定商品11・オークション13)」の投稿で愛用している「LOEWE」のトートバッグについて述べた。
このトートバッグにはパテント(エナメル)加工が施されているのだが、やはりパテントは、長期間使用する場合は余りメリットが無いと思える様になってきた。
ずっと使い続けている内に、少々不具合が生じてきたのだ。
パテントは数年しか使用しないのならば非常にメリットの多い素材(加工)である。雨等にも強く、濡れても滲み込まず、表面を拭くだけで良い。汚れにも非常に強い。
しかし逆に乾燥には弱く罅割れを起こしたりする。かといって湿度が高過ぎても表面が張り付いて剥離したりする。
直射日光で変色を起こし易い。
更に色移りもし易いので注意が必要だ。
パテント用のクリーム等も販売されているのでこれらを使って劣化を防ぐ必要が有る。つまり短期間のみの使用なら便利だが長期間使い続けたい場合は取り扱いが非常にシビアになる。
高温多湿の日本ではパテントは適していない、と言う事になるだろうか。
比較的手間を掛けずに綺麗な状態を保つ為の加工が、取り扱いが面倒で手間が掛かるモノとは何とも皮肉な話である。
幸いこのLOEWEのトートバッグはちゃんと収納袋に入れて保管している為、現在色移りや罅割れ等修理不可能(と思われる)の不具合は発生していないのだが、ハンドルのコバの部分が剥がれた。何層もコーティングが施して有る様だがそのコーティングが既に2回程剥がれてしまった。
判り難いと思うが、画像1は一度もコーティングが剥がれていない部分のコバ、画像2はハンドルの2度コーティングが剥がれたコバである。
基本的にパテントは修理出来ないらしいのだが、一応LOEWEに直接聞いてみた。
回答は、このコバのコーティングについては修理が可能との事。そして、剥がれる事が多い(当たり前?)らしい。
何度か剥がれて気になるなら修理に出す冪だが、その判断は所有者に委ねる。一応現状の見立てではまだ修理として預かる程では無いと思う。‥との事。
そうで在れば、慌てて修理に出す必要は無いと判断、状況に応じて修理を依頼する事にした。
尚、LOEWEのパテント用のクリームは、過去には存在していたが現在販売されておらず、他社の鞄か靴用のクリームを使用して頂きたいとの事である。
今後、難儀なパテントに手を出す場合は覚悟を決めてから購入しようと思った。(出来るだけ手を出さない方向で行きたい。)