「SEIKO」の新作である「CREDOR SIGNO 叡智供廖(画像1、以降叡智供
過去にこのブログで紹介した「CREDOR NODE 叡智」(以降叡智)の後継機である。(同名の投稿参照)
SEIKOの独自機構であるSPRING DRIVE(以降SD)の中でも特殊な「トルクリターンシステム」を採用したムーブメントに「Noritake Company,Limited」(以降Noritake)が手掛けた文字盤(及び竜頭)が特徴的な腕時計で、近年のジャパンメイドの時計の中でもトップクラスに艶の有るドレスウォッチであった。
当時から傑作と呼ぶに相応しい時計として高額にも係らず人気が有った。
調度今年CREDORブランドが40周年、そしてSDが15周年と言うアニバーサリーらしく、記念モデルとして叡智を復活、つまり叡智兇作られたらしい。 「NODE」ラインから「SIGNO」ラインに変更になった理由は不明だが‥
叡智兇禄藺紊ら多少変更が為されている。まずは外装面だが、ケース径が35mmから39mm、厚さは9.7mmから10.3mmとなり大型化した。
まあ40mm以下なので良しとしたいが、元々が35mmだったので個人的には37mm以下ならベターだったと思う。またこの大型化に併せてベゼルが太くなった。
尚ケース素材はPT950で初代を踏襲している。
文字盤はNoritakeから塩尻の「マイクロアーティスト工房」のモノに変更。マイクロアーティスト工房とは「信州 時の匠工房」の一部門で、2000年に(主にSDや機械式)時計の技能継承を目的として設立された。「CREDOR SPRING DRIVE SONNERIE」や「CREDOR NODE SPRING DRIVE MINUTE REPEATER」等の複雑時計もこちらで手掛けている。
そして叡智及び叡智兇皀泪ぅロアーティスト工房の手に依るモノである。
つまりNoritakeに頼らず自社で磁器製の文字盤を内製出来る様になったと言う事である。実物を見ていないので何とも言えないがNoritake製のクオリティに迫っているのであれば文句は無い。(唯、叡智は敢えて日本ブランドとしてNoritakeを用いた事を私は評価している。)
ダイヤルとしては透かしの様な「247」が無くなっているのが良い。しかしCREDORのシンボルであるクレストマーク(画像2)が無くなった為か少しダイヤルが愛想も無く感じる。
ダイヤル側からシースルーバック側にパワーリザーブインジケーターを移動したのは個人的に好きなので嬉しい変更点と言える。(画像3)
竜頭は嵌め込まれていた磁器に描かれていたクレストマークでなくシンプルに金属を浮き彫りにしたクレストマークになった。
色合いは全体的にNoritakeのモノより濃くなった印象である。(画像を見ての感想だが)
また、叡智の時には言及されていなかったが、叡智兇離優犬篆砲魯謄鵐僉璽屮襦爾鮑陵僂判颪れている。要するにブルースチール(青焼き)としたと言う事である。針の青とダイヤルの青の雰囲気を合わせたのだろうか。
シースルーバックは、初代と比べかなり青ネジが引き立っており豪華になった印象だ。
ムーブメントはCal.7R08からCal.7R14にバージョンアップ。パワーリザーブインジケーターを背面に持ってきたのが理由かどうかは判らないが、受け板が3枚から2枚となっている。より堅実な造りになったのだと思うが、個人的には3枚プレートの方が「和」を感じさせてくれる様なデザインのムーブメントに感じられたので好みである。私の勝手なイメージなのだがCal.7R08は水面に漂う桔梗に雲間に浮かぶ三日月を連想させられ日本的に感じられたのだ。Cal.7R14はムーブメントとしては良く出来ているが、見た目はCal.7R08に比べると普通である。パワーリザーブインジケーターが有ってこそなのかもしれない。
Cal.7R14もトルクリターンシステムを搭載しておりパワーリザーブは60時間。
価格は略据え置きと言えるだろう。税抜きで\5,500,000。
貴方も日本の誇る新しい「叡智」をその手にしてみては如何だろう。更に進化した叡智は日本の美が形になった逸品として日常に溶け込む事請け合いだ。
凛とした空気を纏う叡智兇脇椰佑箸靴討慮悗蠅塙せを常に与えてくれるだろう。