年を跨ぎ、漸く東京旅行の続きである。
「東京ステーションホテル」にチェックインし、出掛ける準備を済ませる。
すっかり日も暮れた中、移動した先は中目黒。調度、駅の近くに有る「目黒川」に約500mものナイトイルミネーションが設置されておおり、クリスマスまでの一大観光スポットになっているらしいのだ。
個人的にはそれ程イルミネーションに興味は無いのだが、余りの人気?で交通障害が発生し土日は点灯中止になったと言う話を聴いて、それ程なら見る価値が有るかもしれないと思ったのだ。
幸い、隣の駅である恵比寿に用事が有ったので、一駅分しか違わなかった為、足を伸ばしてみた。そう言えば、恵比寿と中目黒(目黒)は初めて訪れる場所である。
「Nakameguro 青の洞窟 2014」が今回のイルミネーションの名称である。
「青の洞窟」は、イタリア・カプリ島に在る有名な観光名所となっている海食洞で、太陽光を反射し青く輝く水面が非常に美しく、私も将来是非訪れてみたい場所のひとつである。尚、この様な青の洞窟はイタリア以外にも何箇所か存在するらしい。
今回のイルミネーションはこの青の洞窟をイメージし、目黒川を囲う街路樹を約40万のBLUE LEDで装飾。その青い輝きが水面に反射し、辺りを幻想的に照らす様は、成程、一見の価値は有るだろう。(画像1、2。)
街中のイルミネーションでは、これまでに無い大規模且つ明確なコンセプトを持っていると感じた。今後は、この様なモノが増えていくかもしれない。
ゆっくりする暇も無く直に恵比寿へ向かう。今回の旅行の目的地である。
まずは私が愛用している「Baccarat」が今年250周年であり、その記念シャンデリアが「YEBISU GARDEN PLACE」に展示されているのだ。
YEBISU GARDEN PLACE20周年記念に併せて「森田恭通」氏がデザインしたシャンデリアは、Baccarat史上最大で、何と高さ8.4m、幅4.6m、重さ1.8t、そして電球は410灯にも及ぶ。「Baccarat ETERNAL LIGHTS -歓びのかたち-」と題されたこの一大展示は見目麗しく、また荘厳で存在感が凄かった。(画像3~5。画像3は正面、画像4は全体の大きさが解る様に撮った写真、画像5は下方から見上げて撮った写真。)
また、YEBISU GARDEN PLACE内にある百貨店の「三越」ではBaccaratのブースが儲けてあり、250周年記念の限定グラス等が販売されていた。欲しいと思っていた限定の「HARCOURT」(画像6)は完売しており実物を見る事が出来なかったのが残念だったが、「250周年記念ブック 日本語版」を購入した。「Rizzoli New York」から出版されているハードカバーで、限定2,500部となっている。かなり重かった為、持ち運びに苦労した。(画像7~11。画像7は外箱の表面。画像8は裏中央のBacarratシグネチャー、画像9は表紙、画像10はHARCOURTのセット、画像11は「ヒトコブラクダの香炉」。)
内容も非常に充実しており写真を眺めているだけで耽美な世界に浸る事が出来る。
続いて初めて「THE WESTIN TOKYO」に入る。今回は東京ステーションホテル宿泊の為、こちらに立ち寄ったのは別の理由である。折角恵比寿に来たのだから「NOBLE STYLING GALLERY」に立ち寄ってみたかったのだ。(画像12、THE WESTIN TOKYO内に飾ってあったクリスマスツリー。)
私が過去に取り上げた個性的な機構を有する機械式時計の数々の内、その一部はこのNOBLE STYLING GALLERYのみが取り扱っているのだ。
しかし、この日は見てみたかった「HYT」の「H1」(同名の投稿参照)の様な時計はひとつも展示されておらず、催事に貸し出し中であった。「CHRISTOPHE CLARET」や「MCT」も見たかったのだが‥残念である。
また日本国内ではNOBLE STYLING GALLERYが唯一取り扱っている「ENCELADE 1789」のカフリンクス(「ENCELADE Cufflinks」の投稿参照)も、既に完売しており実物を見る事が出来なかった。
唯一目を惹いた時計ブランドと言えば「DE BETHUNE」位だった。タイミングが非常に悪かった様に思う。
時計やアクセサリー等を見ている内に19時、閉店時間となる。
THE WESTIN TOKYOを後にし、向かった先は「Château Restaurant Joël Robuchon」。‥次回へ続く。