久し振りに部屋に飾るガラス雑貨を購入した。
ガラス雑貨は「雑貨4」の投稿で、ガリレオ式温度計とラジオメーターを持っており部屋に飾ってある事を述べた。
ガリレオ式温度計は温度で変化した液体の比重に因って中の球体が浮沈し、現在の気温を知る事が出来、ラジオメーターは光に当てると、ミルと呼ばれる板を取り付けた羽車が回転を始めるモノで、まあ大した意味は無い。
つまり気温で浮沈する置物と、光で回転する置物が飾られていると言うだけである。
そして今回、新たに加わったモノが「ストームグラス」である。
これもガリレオ式温度計やラジオメーターと同様、科学が関与して内部に変化が発生する代物だ。どの様なモノかと言うと、内部が気象に因って変化する(とされる)液体が密閉されている。
19世紀のヨーロッパでは天気予報に使われていたらしい。
では購入したストームグラスを見てみよう。
日本の「100percent」と言う株式会社が立ち上げたブランド「Perrocaliente」のプロダクトのひとつがストームグラス「Tempo Drop」である。
ガリレオ式温度計、ラジオメーターはどちらもドイツ製なのだがこのストームグラスは他の2つと違い(残念ながら)中国製だ。だが、デザイン、ガラスの透明度等は悪くない。尚、ガラスは硼珪酸ガラスとなっており、ブナ製の台座が付属する。(画像1~3。画像1は外箱、画像2は箱を開けた状態、画像3は中身。)
内部の液体は水・エタノール・樟脳・塩化アンモニウム・硝酸カリウムの混合液が入っている。
この液体(混合液)がストームグラスの要と言える。気象の影響でこの液体内に結晶化現象が発生する。
その変化を見て、気象の予測を行うのがストームグラスなのだ。
晴れなら結晶は沈殿し、雨なら結晶の量が増えていく。
暑い日は余り結晶は出来ず液体は澄み、寒い日は白い結晶が積もる。
嵐が来る場合は、大きな樹枝状の結晶が接近してくる反対側から積もっていく。
と言われているが定かでは無い。
確かに何らかの要因で結晶化現象が発生しているのは確かだ。原因は不明だが温度や湿度、気圧や大気電気学的な要因らしい。
現在では比較的正確な天気の予報が可能となった為、ストームグラスが天気の予想に用いられる事はまず無いが、こうやって部屋で日々の結晶の変化を楽しむだけでも飽きないだろう。
画像4がガリレオ式温度計及びラジオメーターと並べてみた状態。
それにしても私はガラス製品が好きなのだろう、「Baccarat」、「SAINT-LOUIS」、「LALIQUE」等に憧れを持つのも何となく解る。尤も、我が家にはBaccaratと「Rosen thal」位しか無いが‥
浮沈し、回転し、結晶化する雑貨に目を向ける日々が続く。
購入時は画像5の様に細かい星の様な結晶が浮遊している状態だったが、数日経過すると、画像6の様に底に結晶が溜まってきた。更に数日経過し、画像7の様にかなり大きな樹枝状が積もっていた。
暑い日が続く今日現在は手前側のみに少し結晶が有る状態である。
なかなかに変化が大きいので面白い。科学と不思議を体感出来るストームグラス、オススメである。季節の移り変わりも楽しみになってきた。