Quantcast
Channel: 心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく・・
Viewing all articles
Browse latest Browse all 384

Trainmaster Moon Phase

$
0
0


「BALL TMTモデル」の投稿でも取り上げた「BALL」の時計。
常時発光するマイクロガスライトを時計に使用する事で、夜間でも視認性に優れた実用時計を手掛けている。
今回はそのマイクロガスライトを視認性以外に用い、成功した傑作時計を紹介したい。

「Trainmaster Moon Phase」。(画像1、2。画像1はブルー文字盤、画像2はホワイト文字盤。)
そう、ムーンフェイズ(月齢表示)の月にマイクロガスライトを用いたのだ。何と27本ものマイクロガスライトを使って明るく輝く月を表現している。

これまでも「ANTOINE PREZIUSO」や「SCHAUMBURG WATCH」、「A.LANGE & SÖHNE」等で、スーパールミノバと言う蓄光性の夜光塗料を用いて月を光らせた時計が販売されていた。
しかし、スーパールミノバは発光時間が長くなったとは言え、それでも明るさの持続時間はそれ程長くない。
その点、Trainmaster Moon Phaseは違う。マイクロガスライトは、数年と言う歳月を無条件で光らせる事が出来る。つまり、(マイクロガスライトが劣化しない限り)いつでも明るく輝く月を眺める事が出来る唯一の時計なのだ。

価格も、通常のセンター3針デイトにムーンフェイズを追加しただけなので、\235,000(税抜)とかなり安価である。但し、ムーブメント「Cal. RR1801」となっているが、所謂「ETA」を改造したモノであろう。
スペックはパワーリザーブが42時間、ケース径40mm。5気圧防水とまあ及第点と言える。
ちゃんとシースルーバックになっておりムーブメントも楽しめる。

尚、ムーンフェイズの月は固定式で影の方を動かす仕組みを採用。月が回るのでは無く、月は常に中央に描かれており、満ち欠けする影の部分を回している。

新しい技術も目新しい発明も無いのだが、それでもちょっとしたアイデアでオンリーワンとなったTrainmaster Moon Phase。この価格帯では非常にコストパフォーマンスの高い時計と言えるだろう。

貴方もTrainmaster Moon Phaseで夜空と腕元の月の光に照らされてみては如何だろう。夜空を見上げ、時計を見つめる、夜の密やかな一時の楽しみが一日の疲れを癒してくれる筈だ。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 384

Trending Articles