教科書等は、私が学生だった頃と現在では内容が随分と違う様だ。
特に歴史は新たな発見から、根本的に見直しがなされたりとかなり変わってきているらしい。
他にも単位ではbarがPaへと切り替わった様に、少しずつ常識が変わってきているのが現状だ。
「本14」の投稿では、「THE Elements(日本語訳版「世界で一番美しい元素図鑑」)」と言う元素図鑑を購入した事を投稿したが、その投稿で述べた通り、元素も私が学生だった頃は103種類だったのが現在では118種類となっている。これからも増え続ける事だろう。
さてその投稿で、幼い頃、元素周期表は殆ど暗記していたと述べた。私は俗に言う「水兵リーベ」と言う語呂合わせの歌で覚えてはおらず、普通に「水素、ヘリウム、リチウム」と覚えた。
空で順に言ってみると40番位まではちゃんと覚えているのだが、そこからはかなり曖昧になっており、ランタノイドやアクチノイドは殆ど出てこなかった。
しかし40番位まではちゃんと記憶されている事から幼い頃に植え込んだ記憶はなかなか風化しないのかもしれない。
元素記号だけでなく、他にも無駄なモノを結構覚えた。日本や中国の時代、円周率、等比数列(1、2、4、8、16‥)等も未だに少し覚えている。更には、ロールプレイングゲーム(移行RPG)「DRAGON QUEST」のフル装備状態の「復活の呪文(パスワード)」なんかも今尚言える。
そして、今回のタイトルでもある「数の単位」も一から無量大数まですべて覚えている。
ところが、機会が有って単位を調べる事になり、その結果‥私が記憶していた事と大分違いが有った。
これも文頭で述べた時代で変わったのか解釈の違いかは判らないが、私の記憶とどの様に違ったのかを述べてみようと思う。
まず私の記憶の単位は、一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、秭(𥝱)、穰、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数である。(但し、私は言葉だけ覚えているだけで漢字までは覚えていない。)
現状も基本的には同じだが、恒河沙の読みが違っていた。私は「こうがしゃ」と記憶していたが現在は「ごうがしゃ」となっている。恒河沙は、恒河(ガンジス川)の沙(砂)の様に数え切れない程多い事から付けられた単位で、恒河=ガンジス川なら読みは「こうが」である。
また「桃太郎伝説」(画像参照)という「HUDSON」から販売されていたRPGにも「こうがしゃのタマ」と言う「FINAL FANTASY」シリーズで言う「エリクサー」の様なアイテムが存在した。この「こうがしゃのタマ」は漢字で書くならやはり「恒河沙の珠」であろう。(尚、「バトン8」の投稿で「桃太郎」シリーズの音楽CDについて述べている。)
なので、私には恒河沙の読みは「こうがしゃ」なのだが、実際にPC等で「こうがしゃ」とタイプしても変換しないが「ごうがしゃ」とタイプすると変換してくれる。「ごうがしゃ」が現在のスタンダードなのだろう。
また私は10の68乗が無量大数と記憶していたのだが、現在は10の88乗とする意見が多いらしい。
桁が合わないと思っていたら、恒河沙から4桁で繰り上がるのではなく8桁で繰り上がるとの事。何だか判り難い。
勿論少数の単位も全て記憶していたのだが、これも違っていた。
私の記憶では割、分、厘、毛、絲、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、
刹那、六徳、虚、空、清、浄であった。(勿論、少数も言葉だけの記憶で漢字までは覚えていない。)
現在は、虚、空及び清、浄がそれぞれひとつの単位となっており虚空、清浄らしい。さらに阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静と単位が増えていた。
幼い頃は気にも止めていなかったが、改めてみて仏教から来た言葉が多いと実感した。
尚、少々調べてみると単位については諸説有り、厳密にはどの説が正しいと言う事は無いらしい。「単位」と言うの割には随分と適当だ。
この歳になると、新しい記憶がなかなか出来なくなってきているのだが、幸いこういった聞いた事の有る言葉が単位なので、現在の新しい単位も直ぐに記憶出来たのは良かった。尤も、折角覚えたのに結局覚え直しになるのが気に入らない。
それにしても、仕事の内容等「覚えなくてはならない」内容はさっぱり記憶出来ないのに、この様に「どうでも良い」内容は結構簡単に記憶出来るのは何故だろう?
皆も何か面白い(どうでも良い)暗記モノが有れば是非教えて頂きたい。