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自動車9

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前回に続き、「流行語大賞は『弱い者いじめ』=鈴木修スズキ会長兼社長、軽自動車増税案を批判」と言う記事のYahoo!ニュースについてである。

「SUZUKI」の鈴木修会長兼社長は20日、総務省が検討している軽自動車税(市町村税)の増税案に触れ、「流行語大賞は『弱い者いじめ』にしよう」と皮肉を述べた。
同日報道公開が始まった東京モーターショーで記者団に語った。「DAIHATSU」と「HONDA」が出展したスポーツタイプの軽自動車については、「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない」と消極的な姿勢を示した‥と言う内容であった。

前回の投稿では「軽自動車税」について少々述べさせて頂いたが今回は「スポーツカーは要らない」と言う点について少々考えてみようと思う。

「DAIHATSU」と「HONDA」は「東京モーターショー2013」にそれぞれ「KOPEN RMZ」及び「KOPEN XMZ」(以降KOPEN)と「Honda S660 CONCEPT」(以降S660)をコンセプトカーとして出展している。
KOPEN(画像1、RMZ。)は「Copen」、S660(画像2)は「BEAT」(若しくは「S500」、「S600」)の後継機として作られており、どちらもオープンライトウェイトスポーツを楽しめる軽自動車である。

嘗て軽自動車には「A・B・Cカー」と言われるライトウェイト2シータークーペの車々が存在した。「MAZDA(AUTOZAM)」の「AZ-1」、HONDAのBEAT、SUZUKIの「CARA」と「Cappuccino」である。それぞれの頭文字を取ってA・B・Cと呼ばれていたのだ。
どれも特徴的な自動車で非常に楽しい仕上がりであった。但し、軽自動車の規格改定前に作られたモノばかりで、衝突安全性能が高くなく「走る棺桶」とも称された。運転する喜びと事故の怖さを教えてくれた名(迷?)車である。
その後、軽自動車でこれらの様な存在は皆無だったのだが、DAIHATSUがCopenを発表。新時代の軽オープンスポーティカーとして人気を博した。私としては「A・B・Cカー」の伝統に則り、頭文字が"C”だった事が嬉しかった。尚、コンセプトモデルは今回同様KOPENであった。K(軽)+OPEN(オープン)=KOPENである。
そのCopenもディスコンティニュードになり、再びこのジャンルは空席となっていたのだが、今年のモーターショーではその穴を埋めるKOPENとS660が発表され、車好きの話題となった。
バリオルーフと自在な着せ替えでカスタマイズが楽しめるKOPEN、ミッドシップレイアウトと近未来的で美しいスタイルで操る楽しさ満載のS660、個人的にはどちらも魅力的で有りだと思う。

だがここに反論しているのが嘗てCARAとCappuccino、それ以外にも当時軽自動車最速と言われた「ALTO WORKS」等を販売していたSUZUKIの会長の鈴木氏である。
少々経歴を考えると矛盾が有る様にも感じるが、今の鈴木氏の考え方ではスポーツカーは要らないのだろう。

実は私も軽自動車にスポーツカーは要らないと思う。理由は「軽自動車が貧乏人の車」と称される限り、必要無いと言わざるを得ない。低所得者や地方の移動手段として仕方無く選ぶ自動車なら楽しむ事より優先すべきはコストであろう。更に言うならオーディオ等の贅沢装備も必要無い。(エアーコンディショナーは熱中症の危険が有るので止むを得ない。)

しかし「貧乏人用」ではなく「唯の660cc」の自動車なら別である。スポーツカー、オープンカー大いに結構だ。上記の通りOPENとS660はどちらも面白そうで私も欲しい位である。
つまり前回の投稿で述べた様に、軽自動車規格を無くしてしまえば全く問題無い。寧ろS660なんかは排気量を800ccまで上げて「S800」の再来にして貰いたい位だ。衝突安全性やボディ剛性、安定性等も軽自動車の規格とは比較にならないモノになるだろう。(個人的にはライトウェイトなら800cc~1000cc位が燃費も含め一番バランスが良い様な気がする。)660ccで無理やりパワーを捻り出すよりは環境にも優しい筈だ。
やはり軽自動車規格を廃止し100cc毎に税金や規格を設定する方が(取り合えず私にとっては)メリットが大きい様な気がする。

尤も、私は別に軽自動車を貧乏人の車と思っている訳では無いのでKOPENとS660が軽自動車規格でも良い(仕方が無い)しそれはそれで魅力が有る。(ほんの少し大きくなればもっと楽しいし安全だろうと言う事に過ぎない。)

軽自動車は低所得者の為の自動車なのか?その根源が揺らいでいる今、そして自動車に再び運転する楽しさを見出そうとしている今、政府の結論が待たれる。出来る限り多くの日本人にメリットが有る(それでいてちゃんと税収も確保出来る)決定を期待する。

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