あけましておめでとう。
私にとってもそして皆にとっても良い一年になる事を祈念したい。
昨年の年末年始(「投票17」の投稿参照)は風邪をひかなかったのだが、今年は例年通りちゃんと?風邪をひいた。このタイミングで体調を崩すのが最早当たり前になりつつある。
それでは「投票18」の投稿の結果について。
内容は「機械式腕時計の機構」について。「次に狙う機械式腕時計の機構は?」という内容で結果は以下の通りである。
1.クロノグラフ 1人(11.1%)
2.GMT・ワールドタイム・鳴り物 4人(44.4%)
3.パワーリザーブインジケーター・ファンクションセレクター 0人(0%)
4.カレンダー・天文時計 1人(11.1%)
5.視覚的に愉しむ機構・その他 3人(33.3%)
投票数はいつも通り少なかったが、なかなか面白い結果になった。
人気が有ると思っていた1のクロノグラフの投票は少なかった。既にクロノグラフを所有しておられる方の方が多いのかもしれない。
2は、GMTやワールドタイムと言った旅行に適した機構とミニッツリピーターやソヌリ、アラーム等の音を鳴らす機構だが、これが一番人気であった。
コメントを見るとワールドタイムと鳴り物に魅力を感じる方が多い様だ。私は仕事柄海外に行く事がまず無い為、ワールドタイムにはそれ程魅力を感じなかったのだが。(海外旅行を頻繁にされる方には便利だと思う。)
尚、GMT(ナイト&デイ)はデイトが有る時計等では午前午後が容易に判別出来るので、直ぐに止まる機械式時計では時刻合わせ非常に便利だと思う。
鳴り物は私も憧れる機構だが、現実的にはアラームが限界であろう。唯、アラームでも多少音色に拘りたくなる。
3の有ると便利なパワーリザーブインジケーターやファンクションセレクターに投票した方はいなかった。これらの機構を主に選ぶ方は少ないのかもしれない。
しかし個人的にはパワーリザーブインジケーターは機械式時計では最も必要な機構の一つだと思う。ファンクションセレクターも採用している時計は少ないがもっと増えてほしい機構だ。これも竜頭への負担が相当減少する上に、防水性等も高められるのではないかと思う。基本的な機構としてもっと沢山の時計に搭載される事を強く望む。
4のカレンダーや天文時計も投票は少なかった。人気の「ROLEX」ではサイクロップスレンズで拡大されデイトジャスト機構で瞬時に切り替わるデイトこそ最大の売りだと思うのだが、この投票結果ではデイトは要らないと言えるのかもしれない。
個人的には2月末以外の大の月と小の月を気にしないで済むアニュアルカレンダー以上なら便利だと思うが、直ぐに止まる機械式時計ではデイトは無い方が合わせ易いので良いと思う。実際デイトが狂ったまま使用しておられる方も多いと聞く。
ムーンフェイズには憧れを持っておられる方が多い。この1票はムーンフェイズに対してである。正直殆ど役には立たないが、浪漫を感じる機械式時計に相応しい機構だと思う。
5の視覚的に楽しむ機構(及びその他)も結構票が集まった。針の動きやダイヤル自体に特徴が有るレトログラードやレギュレーター、ジャンピングアワー等はそれだけで個性を主張出来る時計である。
オートマタやトゥールビヨン等も作り複雑さだけでなく、眺めているだけでその世界に引き込まれていく。古の技術や特殊な表現技法に魅力を感じるのは当然と言えるだろう。
機械式時計には沢山の魅力が有り、それは人に依っても様々だと再確認出来た。
最後に今年の年賀の画像にはスイスの「REUGE」が手掛ける懐中時計「CHARLES REUGE」のひとつを採用した。
REUGEはオルゴールやシンギングバード(オートマタ)で有名なブランドである。(REUGEのオルゴール等については、http://www.youtube.com/watch?v=gIEYaU_uLUIの動画を参照頂きたい。)
この懐中時計も代表作のひとつで、指定した時間になるとオルゴールの音色が流れ、ダイヤル上の女性がポンプを動かして水を注ぎ、馬がその水を飲むアクションが起こる機械式アラーム・オートマタウォッチとなっている。
動きの有る馬が今年の躍動に相応しいと感じた。
皆、今年も宜しく御願いしたい。